11 思考のエンジンとしてのハイパーテキスト ハイパーメディア・ライプラリーとライティング 2 いいだ つとむ
コールリッジとパウンド
-ハイパーテキストとは何か
- テキストの部分がそれぞれ別のテキストの部分、あるいは全体とつながっている
- ハイパーテキストは
- 複雑な情報は複雑なまま扱う
- 情報が特定の意味を持つならコンテキストとして保存しておく
- ハイパーテキストは
- 簡単な構造、エレクトロニクの糸(スレッド、Threads)でつなぎ合わせている
- カード・メタファーの問題点は
- ハイパーテキストをカードとして整理されてしまう知識を前提とする思考のエンジンに限定する
- タイプライター的思考
- タイプライター的思考のエンジン
- 完備した索引をもつテキスト
- OEDに代表される辞書
- ハイパーテキストは
- 枠組みにそぐわない形の知識をそのままコンピュータの中にしまっておく
- エンジニアは
- 複雑な関係をもった知識の体系が存在していることを実感した
- 複雑であるがある種の秩序を持った知識が存在している
- その知識を説明し利用するには、従来の線形的なライティングでは不可能なことに気がついた
アーギュメンテーション・オブ・インテレクト
- 高度な科学技術を使用したシステムの使用説明書は
- 状況が変われば 同じ知識でも使い方が異なってくる
- 様々な状況に対応し、そのメカニズムを説明する
- 人文科学もまた
- 今までにある知識を自分の見方で整理し、体系づける試み・新しい形式を発見する作業であるはずだ
- それはリンクの働きだ
- 知識はどのように関係づけられるのかその思考の過程を記録する
- 知識を組み立てる
- ハイパーテキストを使った資料整理では
- リンクが増える
- 複雑な情報は複雑なまま保存される
- データに何らかの秩序が生まれてくる
- すでに保存された知識を使って新しい体系を組み立てる
- その体系が新たな知識として保存されていく
- ハイパーテキストを使って
- 自由にデータのなかを航海していく